風邪だけど風邪じゃないかも。全身性エリテマトーデスは風邪に似ている。

風邪っぽいけど風邪ではない。注意が必要な病気

『風邪っぽいけど我慢しよう』
『風邪だしほっっておけば治る。』

そう思っていると危ない目にあうかもしれない病気があります。
その名も『全身性エリテマトーデス』。

その症状、原因をまとめていきます。

全身性エリテマトーデスはこんな病気です。

全身性エリテマトーデスは、英語でSystemic Lupus Erythematosusと言い、
SLEと呼ばれています。
SLEは、風邪に似た症状がでるため、
風邪と勘違いして放置する方もいますので、注意が必要です。

SLEは、細胞の核成分に対する抗体を中心とした自己抗体
(自分の身体の成分と反応する抗体)が作られてしまう為に、
全身の臓器がおかされてしまう病気です。再発・寛解を繰り返し、慢性に経過します。

1万人に1人くらいが発症し、特に20〜30代の女性に多く、男性1人に対し女性が10人と
女性のほうが気をつけていかねばならない病気です。

<原因>
原因は、未だ不明です。
抗体を作る働きをしているBリンパ球が異常に活性化し、
それに伴い生産された自己抗体によって、
特有の臓器病変が生じると考えられています。

複数の遺伝的要因が関与することは確実だと考えられています。
こうした遺伝的素因に、何らかの外因(感染症や紫外線など)が
加わって発症するものと考えられています。

また、女性に圧倒的に多いことから女性ホルモンが関与している可能性も示唆されています。

<症状>

一般的に、全身症状・皮膚や関節症状がほとんどの患者に見られます。
これに、様々な内蔵・血管野病気が加わりますが、
これらの組み合わせは個々人によって異なります。
内蔵の症状が全く出ない軽症の場合もあります。
 
・全身症状
発熱、全身倦怠感、易疲労感、食欲不振など
とても風邪に似た症状です。
この症状だけて風邪と判断すると全身性エリテマトーデスを
見逃してしまいます。

・関節症状
手指が腫れて痛みが出る、関節炎を起こします。
肘・膝などの大関節や手指など、日によって場所が変わる移動性の関節炎が見られる事もあります。

・皮膚症状
最も有名なのは、頬に出る赤い発疹です。
蝶が羽を広げている様な形をしているので、蝶形紅斑(バタフライ・ラッシュ)と呼ばれています。

皮膚を触ると、発疹が重なり合い、少し盛り上がっているのが特徴です。
同じ頬にでる発疹でも。盛り上がりのない、ハケで薄紅色の絵の具を塗ったような紅斑も見られます。
また、一つ一つが丸く、ディスク状(レコード盤様)のディスコイド疹も、SLEの特徴です。

顔面、耳介、頭部、関節背面などによく現れます。

・日光過敏症
強い紫外線に当たった後に、皮膚に赤い発疹・水ぶくれ、あるいは熱が出る人がいます。
このような症状は日光過敏症といい、SLEでよく見られます。
日光過敏症がSLEの始まりであることも少なくありません。
しかし、SLE以外にも日光過敏症を起こす病気があるので、それらとの区別が必要です。

・口内炎
多くは、口の奥・頬にあたる部位・上顎側に出来る、粘膜面がへこんだもので、
痛みがなく、自分で気づかない事がしばしばですが、時に痛みを伴う事もあります。

・脱毛
起床時に、枕にこれまでなかった程たくさんの髪の毛がつくようになります。
また、円形脱毛症のように、部分的に髪の毛が抜けたり、全体の髪の毛の量が減ったりすることもあります。
また、髪の毛が痛みやすく、途中から折れてしまう人もいます。
上記の述べたディスコイド疹が頭部に見られると、その部分の脱毛が治らない事も多いので、積極的に治療する必要があります。

・臓器障害
全ての症状が起こる訳ではなく、個々人によって出てくる症状・障害される臓器の数が違います。
また、全く臓器障害のない、軽症の人もいます。
特に腎臓(ループス腎炎など)・神経精神症状・心臓・肺・消化器・血液の異常などは
生命に関わる重要な障害になることがあるため、きちんとした診断・治療が必要です。

<治療>
SLEの治療は、重症度によって薬剤の量は調整されますが、
使用薬剤はほとんど変わりません。
SLEに対して行なわれる治療は大きく分けて2つです。
薬物治療とアフェレーシス治療です。

・薬物治療
SLEの治療の基本は薬物治療です。
特に、ステロイドが原則的に用いられます。
SLEは、自分自身の細胞を攻撃してしまうことが原因だと考えられています。

ステロイドは免疫抑制効果を持つため、SLEの治療に有用です。
しかし、中にはステロイドが効かなかったり、ステロイドで重大な副作用が出現し、
使用できない場合もあります。

その場合には、ステロイドと同じく、免疫抑制効果をもつ薬剤に変更、
または併用することもあります。
また、発熱・関節炎・筋肉痛などの症状を抑えるためにNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)を併用する事もあります。
その他にも、高血圧を伴う事があり、腎臓の機能を守るため、透析療法など、積極的な治療が必要な場合もあります。

・アフェレーシス治療
何らかの理由で上記の薬剤(ステロイド剤や免疫抑制剤)の投与が積極的に出来ない場合、
アフェレーシス治療が行なわれることがあります。

アフェレーシスとは、患者から血液を採取して、
血小板や白血球などの血液の一部を取り除いてから残った血液を再び体内に戻すことです。

つまり、この治療法では、患者の血液中にいる病気の原因を一時的に排除することが可能です。
そして、このアフェレーシス治療としてロイドなどによる薬物治療を併用することで、より効果的に病気が改善する事があります。

SLEの予後。風邪だと思わずに早めに気づけば予後は良好

SLEは、寛解と再燃・増悪を繰り返します。そして、慢性の経過をたどる事が多いとされています。
そんなSLEの予後を左右するのは、腎臓・中枢神経系・肺における症状などが挙げられます。

また、死因としては、従来は腎不全が多くを占めていましたが、近年では透析などの治療が進んでいるため、
免疫力低下に伴った感染症による死亡が死因の第一位を占めています。
 
現在は、治療の進歩と早期治療が可能となった為、SLEの予後は著しく改善しました。
現在の5年生存率は95%以上と非常に高くなっています。この事からわかる様に、
全身性エリテマトーデスは適切な治療をすれば、予後良好な病気であることが伺えます。

早期診断、早期治療を始めるためには、「自分の症状は風邪なのか?全身性エリテマトーデスの症状なのか?」
を考え、早期に病院を受診する必要があります。普段から自分の体調の変化には目を向ける必要があります。

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