手足のしびれ、手足のけいれんはもしかすると多発性硬化症かも

手足に関するトラブルや尿の異常が症状の病気『多発性硬化症』

『最近の手足がしびれる』
『手足に力が入らない』
『尿の調子がおかしい』

などいつもとは違う手足の症状が起こり始めてたら
もしかすると多発性硬化症という難病かもしれません。

多発性硬化症ってどんな病気?

多発性硬化症は、英語でMultiple Sclerosisと言い、MSと呼ばれています。
中枢性脱髄疾患の一つで、脳・脊髄・視神経などに病変が起こり、多様な神経症状が再発・寛解を繰り返す疾患です。
日本では、特定疾患に認定されている指定難病です。

MSは若い女性に多いのが特徴です。
MSとは、簡単にいうと、電気コードの外側の絶縁体(髄鞘)が壊れてしまい、電線
コードがむき出しになってしまう状態のことです。この状態を脱随と呼びます。

多発性硬化症はどんな症状?原因は何?

上記に述べた脱随が、どこで起こるかは決まっていません。
例えば、比較的多い症状として、視神経がおかされ、視力が急に悪化したり、視野が
かけたりすることが挙げられます。
その他にも、

・物が二重に見える
・ろれつが回らない(発音がわかりにくくなる)
・歩くとふらつく、バランスが悪くなる
・手足がしびれる、感覚が鈍い
・手足に力が入らない
・手足が痛んでけいれんする
・字が上手くかけなくなる
・手がふるえる
・尿の異常(頻尿になる、または出にくい、失禁する)
 などがあります。 

<経過の特徴>
MSの特徴は、再発・寛解(よくなったり、悪くなったり)を繰り返します
症状だけではなく、病気の経過も個々人で様々です。

一度発症してから寛解状態が続く人も
いれば、再発を繰り返し、病状が悪化していく人もいます。
また、激しい症状の為、車いす生活になる場合もあります。
 

<原因>
原因は未だ不明です。免疫異常と関連するであろうと考えられています。
本来免疫はウイルスや細胞などを攻撃しますが、
MSでは自分自身の身体を攻撃する為起こるのではないかと考えられています。

しかし、なぜ自分自身をターゲットとした免疫反応が生じるのかは不明です。

<検査・診断>
患者ごとに様々な神経症状が不規則に起こるので、
診断は決して用意ではなく、専門の神経内科医の診察が必要です。

厚生労働省の診断基準によれば、「中枢神経系に2カ所以上の病巣を示す所見があり、
それらの症状には再発と寛解がみられること」が診断の根拠とされています。

特異的な検査はありませんが、MRIによる脳の撮影や腰椎穿刺による脳脊髄液検査
(腰に針を刺し、髄液を採取する)が診断に必要になってきます。

さらに、電気生理学的検査(各種誘発電位)なども加え、
他の病気でないことを十分に検討した後にMSと診断されます。

治療法はまだ確立されていません

はっきりした原因が解明されていないため、
根治療法(病気を根本から治す事を目的とした治療法)は確立されていません。

そのため、症状の現れ方や患者の体質などによって
点滴薬・注射薬・内服薬を用いた治療法が選択されます。

発症の時期や症状によって、大きく下記の3つに治療法は分かれます。

急性期

症状が急に現れる時期や病気になりはじめの時期を急性期といいます。
性期には、脱随(電気コードの外側の絶縁帯がはがれて
電線コードがむきだしになっている状態)の部分に炎症が起きます。

炎症を早く鎮める為、ステロイド剤を短期間で大量に投与します。
一つの例として治療法を挙げます。
プレドニン(ステロイド)500mg〜1000mgを2〜3時間かけて点滴します。これ
を3〜5日間連続で行ないます。これを「ステロイドパルス」と呼びます。1週間程様子を見て、
症状が改善しない場合はステロイドパルスを再度行ないます。
短期間とはいえ、大量のステロイドを使用するため、
副作用(動悸・不眠・頭痛など)が起こります。
また、ステロイドパルス療法の効果が思わしくない、または副作用が酷く使用でき
ない場合には、「血液浄化療法」を行ないます。

これは、人工透析の一種で。透析
の機械を使い、血液を体外に取り出し、髄鞘を攻撃する免疫物質などを除去して体内に戻します。
これは、1回にかなりの時間を要し、身体にもかなりの負担がかかります。

再発や進行の予防

MSは、再発を不定期に繰り返すのが特徴です。
発症後5〜10年は、再発と寛解の繰り返しが多く、
次第に後遺症が蓄積すると歩行時杖が必要であったり、
車いすが必要になるほどの歩行困難が起こります。

再発予防には、まず熱いお風呂・サウナなどの高温の場所を避けましょう。
(MSは高温に弱く、高温になると症状が進行するとも言われています。)また、
運動や仕事などによる疲労も避けましょう。
  
再発予防に薬剤を使用しますが、注射薬・内服薬・点滴薬があります。
注射薬は3種類あり、毎日もしくは2日に1回皮下注射するもの、週に1回筋肉
注射するものがあります。
  
内服薬は、毎日1錠長期間服用します。
これは、インターフェロンの約2倍の効果があるとされています。
点滴薬は、月に1回、1時間程点滴投与します。
現在、最も強力に再発・進行を抑える治療薬とされています。

症状の緩和

MSの経過には個人差があります。治療後でも、手足の痛み・しびれ・突っ張り、
疲労、排尿障害などの症状が残ることがあります。
これらの症状の多くは、薬で軽減できるため、我慢せずに主治医に相談しましょう。
  
ろれつが回らない、まっすぐ歩けないなどの後遺症が残った場合は、
リハビリテーションの開始が望まれます。
日常生活動作を訓練する「理学療法」、手足・指の動きを改善する「作業療法」、発声練習などの「言語療法」などがあります。

最後に多発性硬化症とどう向かい合っていくべきか?

これまで、多発性硬化症について様々なことを記しましたが、
どのような印象をもたれましたか?

「大変そう」「生活していけるの?」
などかなり重症というイメージがあると思います。
しかし、症状や後遺症については本当に様々です。

かなり重い後遺症が残り、日常生活も手助けが必要になってしまう方もおられます。
ですが、私の知人は、この多発性硬化症に悩まされていますが、私と一緒に仕事をしています。

彼女はとても明るく、とても前向きな方です。
多発性硬化症になったら人生終わりというわけではありません。
今では様々な薬や治療法が開発されている為、医師と相談し、自分が生活しやすいよう、
薬やリハビリテーションを上手く使っていくと良いと思います。
 
みなさんも、この多発性硬化症の方がいらしたら、偏見の目で見るのではなく、
必要であれば手を差し伸べ、自立している方であれば、
健常者と同じ目線で接してくださればとかんがえています。

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